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2007/04/03より おすすめ本、DVDの紹介です。
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作 別役実 画 スズキコージ

 今日は久々に”コン・セブリ島の魔法使い”を読んでみた。短すぎず、長すぎず、数時間で読めるので何度でも読める。

 トマカンテ少年(私は20年位ずっとトカマンテだと思っていた。すいません。)が元は炭鉱町(地中!)として栄えていたコン・セブリ島に、魔法使いを探しに行くおはなしです。

 たしか、小学校高学年の時に、夏休み前の学校で注文をとっていたシリーズ?で買ってもらいました。でもその時のものは今はなくて、ブッキングさんから出てる復刻版のほうを去年手にいれたのでした。なかみは全く同じです。

 ただこれ、ずーっと外国の話だとばかり思っていたのですが、純国産品だったんですね。それにしては、話の内容といい、挿絵といい、ちょっとぶっ飛んでいます。復刻版買ってから、絵をかいているスズキコージさんにはまってしまいました。

 全篇を通しているなんともいいようのない不思議空間がとっても素敵です。しかも何つーか児童小説によくある、道徳的な感じもまったくないです。(安心してください。トマカンテ君は、やさしい正直者です。)

 文と絵が密接に関わっているので、下の表紙見てダメそうだったら、だめかもしれませんね。私は昨年、小学校あがる前の姪におみやげとして、スズキコージの絵本もっていったら泣かれてしまいました。アクが強いので注意が必要です。

 ネタばれとかそんなんではないんですけど、最後のほうにちょろっとでてくるタイトルにもなっている魔法使いがホリエモンにそっくりです。

 泣かれると困るので(内容は怖くはないが絵がドギツイ)みんなに薦めるってわけでもないですが、私は小学生の頃からずっと脳裏に焼きついてきた素晴らしい不思議ストーリーだと思っています。

 是非、宮崎駿監督で映画化してもらいたいです。
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作者 プロイスラー 訳者 中村浩三

この本との出会いはたしか小学校高学年のときだったと思うのでかれこれ今から20年以上も前のことだったと思います。図書館で借りてきて読んだんだったはず。去年、本屋さんでプラプラしていると偶然発見してしまいました。クラバート!

まだあったんですね。

実際のところ、タイトルもよく覚えていなかったのだけれどもいざ出会ってみるとあのころの記憶が鮮明によみがえってきた。←おおげさ 

強烈な挿絵(ヘルベルト=ホルツィングさんが書いています)がおそってきます。

内容はといいますとあんまり言い過ぎてもなんですが、中世のドイツを舞台にしてクラバート少年がカラスになったりして成長していくファンタジーちっくなお話です。(←言わなさすぎ)でもこれくらいのほうが楽しみが増えていいでしょ。

だまされたと思って一度読んでみてください。大人でも十分楽しめます。

よし、じゃ、あとは読んだ人だけで盛り上がろう。

なんといってもかっこいいのがトンダ少年ですよね。クラバートの兄貴分の彼は未来のクラバートでもある。そしてまぬけなユーロー少年はなかなかここでは書けないかっこよさ。こういった少年集団の描き方がすばらしいと思います。みんな悩む悩む。ただ、スネ夫みたいなやつもひとりいますが・・・勧善懲悪の世界だけではない人間っぽさを描ききったところが、この作品を名作にしているのでしょう。

小学生のときは読んで感動して泣いていた記憶があるのですが今回読んだときはそのポイントがまったくわかりませんでした。歳をとるとはこういうことなのでしょうか、さびしい・・・感動するのは間違いないんですが。

あとこの作品は宮崎アニメの元ねたにもなっているらしいですね。上のカラスでピンと来た方、”ハウルの動く城”だと思ったでしょう。

違います。

”千と千尋の神隠し”らしいです。いわれてみればそうかなぁという気もしますが外筋だけは似ているけどもテーマは全然違うな、って気が私にはしました。


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